20代・30代の平均年収はいくら?男女・職種・地域・学歴別のリアルを徹底解説!「年収がおかしい」と感じる理由と中央値・手取り・偏差値まで完全網羅

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「自分の年収は、同年代と比べて高いのか?」
そんな疑問を持つ20代・30代は多いでしょう。

就職・転職・結婚など、人生の節目を迎えるこの年代では、「平均年収」や「手取り額」は将来設計の重要な指標になります。しかし、“平均年収”と“中央値”では数値が異なり、「年収の平均値はおかしい」と感じる人も少なくありません。

本記事では、2025年最新版データをもとに、20代・30代の平均年収・中央値・手取りを男女・学歴・業界・地域別に詳しく解説。今のあなたの年収がどの位置にあるのか、一目でわかるようにまとめました。

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なぜ「20代・30代の平均年収」が気になるのか

就職・転職・昇給・結婚など、人生設計の基準になる“年収の現実”

たとえば、初めての就職では「どの会社に入れば将来的に安定した収入を得られるか」、転職時には「今より上がるか・下がるか」、そして結婚や住宅購入では「二人の合算でどのくらいの生活が可能か」など、年収はライフイベントごとに意思決定の基準になります。

特に30代前半までの収入変化はキャリア形成に直結します。つまり、「平均年収=自分の相場」とは限らず、業界の動向や職種の特性も加味して判断する必要があります。

「平均年収」と「年収中央値」はなぜ違う?

SNSや掲示板で「平均年収っておかしくない?」「そんなにもらっている人いるの?」と感じたことがある人も多いでしょう。その違和感の原因は、「平均値」と「中央値」の違いにあります。

  • 平均年収:すべての人の年収を合計し、人数で割ったもの。
  • 年収中央値:年収の低い順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する人の年収。

年収は一部の高所得者に引き上げられやすいため、平均値は実感より高く見えがちです。たとえば、同じ30代でも「年収300万円が多数、1,000万円が少数」という構成なら、平均は500万円前後に上がりますが、実際の“真ん中の人”は300〜350万円程度です。

そのため、キャリアの現実を見るときは「平均年収」だけでなく「中央値」もチェックすることが重要です。特に転職市場では、“中央値ベースの年収レンジ”がリアルな判断基準となります。

そもそも「年収」とは?平均・中央値・偏差値の基礎知識

年収とは

年収とは、勤務者が1年間に受け取る所得の総額を指します。主として以下のような構成要素があります。

  • 給与(基本給・職務給・手当等)
  • 賞与(ボーナス・期末手当など)
  • その他の手当(通勤手当・家族手当・役職手当・時間外手当など)

つまり、単に「月収 × 12ヶ月」というだけでなく、1年間を通じて支給されたすべての金額を含めて捉えるのが“年収”の概念です。

この定義を明確に理解することが、年収を比較・分析するうえでの前提となります。

平均年収・中央値・偏差値の違い

平均年収

全ての対象となる人の年収を合計し、その人数で割った値が平均年収です。

計算式:平均年収=年収の合計額/人数

この値は全体の収入水準を把握する指標として有効ですが、極端に高収入を得ているごく少数の人の影響を受けやすいという性質があります。

中央値(メディアン)

所得を小さい順または大きい順に並べたとき、ちょうど中央に位置する人の年収が中央値です。極端な値(たとえば年収数千万円の少数)による影響を受けにくいため、実感・実態に近い値として用いられることが多いです。

偏差値

“偏差値”とは、ある集団の中で「自分の値がどのあたりにあるか」を数値化したものです。教育分野では “平均=偏差値 50、標準偏差=10” という枠組みでよく使われます。年収においても「同年代・同業界・同地域」の中で自分の年収がどの水準にいるかを把握する指標として注目されています。

簡易的な計算式の一例:偏差値=(個人の年収−平均年収)/標準偏差×10+50

(ただし、年収分布が必ずしも正規分布ではないため、あくまで目安として用いられています)

「平均年収が低い」「平均年収が上がらない」「平均年収はおかしい」などと言われる理由

なぜ「平均年収」という指標だけでは“なんだか実感とずれている”と感じられることがあるのでしょうか。主な理由を整理します。

年収の分布は、少数の高所得者が存在することで「裾が長い」形(右に長く伸びる分布)をとる場合があります。こうした場合、平均年収はその高所得者の影響で引き上げられ、平均値だけを見ると「自分より高く見える」あるいは「平均より低い気がする」というズレが生まれます。

一方で、中央値はこの高所得者の影響を受けにくいため、“実際多数の人がいるところ”に近い値を示します。したがって、「平均年収はおかしい/高すぎる」という印象を持たせる背景には、平均値が一般労働者の実態よりも上振れしているという構造があると言えます。

また、「偏差値」を使って自身の年収が“同条件の中でどの位置にあるか”を知ることで、平均・中央値だけでは見えづらかった“自分の相対的位置”が明らかになります。つまり、「年収400万円ってどうなの?」という問いに対して「この集団では偏差値いくつで、何人中何番に相当か」といった文脈が付くことで、より納得が生まれやすいというわけです。

以上を踏まると、年収を把握・比較・活用する際には「平均年収だけで満足せず、中央値・偏差値という視点を併用する」ことが重要だという理解が深まるでしょう。

【20代の平均年収】全体・男女別・年代別のリアルデータ

20代の平均年収(全国平均)

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」第14図(年齢階層別の平均年収) によると、20代の平均年収の統計データは以下のようになっています。

年齢階層

性別

平均年収(万円)

備考

20~24歳

男性

279

年間・賞与込み

女性

253

年間・賞与込み

267

全国平均

25~29歳

男性

429

年間・賞与込み

女性

353

年間・賞与込み

394

全国平均

中央値・偏差値・手取りの目安

平均年収の制度上の「平均値」は公開されているものの、20代における中央値や偏差値は公的に明確に提示されていないため、あくまで参考的な見方として整理します。

公的統計では、例えば国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」において、20〜24歳の男女計平均年収が約267万円、25〜29歳が約394万円という数値が報告されています。

一方、中央値(「年収を低い方から高い方に並べたとき中央に来る値」)は統計資料上明示されておらず、複数の民間分析では 20代前半で “全体 ≈235〜250万円程度” を目安とする推計もあります。

偏差値で言うと、「20代で年収400万円」は平均を上回る位置にあるため、偏差値50を基準にすると 55前後という感覚で語られることがあります。厳密な統計分布(標準偏差)が公表されていないため、あくまで目安です。

結論として、20代前半なら “年収250万円前後” を一応の中央値目安とし、25〜29歳で “300〜400万円” が多く見られる中、「400万円以上」は上位層に入ると捉えておくと理解しやすいでしょう。

学歴・業界・企業規模別の違い

大卒 vs 高卒:20代の月額賃金(所定内)比較

厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査(概況)」 を参照したところ、以下の通り、大卒と高卒の月額賃金を比較すると、20〜24歳・25〜29歳の男女計それぞれで、28〜38万円+賞与差があることがわかりました。

年齢階層

学歴

月額賃料(所定内千円)

月額差(千円)

年間換算差(万円・賞与除く)

備考

20~24歳

高校卒

216.2

男女計・所定内給与

大学卒

239.7

+23.5

約28万円+賞与差

25~29歳

高校卒

240.7

男女内・所定内給与

大学卒

272.6

+31.9

約38万円+賞与差

業界別(IT/メーカー/金融/サービスなど)比較

業界

平均年収(20代)

特徴・傾向

出典

IT・情報通信業

約350〜450万円

若手でも実力評価。残業・インセンティブ有

国税庁 民間給与統計 第12表

メーカー(製造業)

約300〜380万円

技能職・技術職で安定推移

同上

金融・保険業

約350〜450万円

初任給が高く賞与も厚い傾向

同上

サービス業(飲食・宿泊など)

約250〜320万円

勤務時間長く、ボーナスが少なめ

同上

小売・販売業

約280〜350万円

店舗勤務中心。地域・業態差が大

同上

大企業と中小企業の差

厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査(概況)」 を参照すると、企業規模間は賞与額の差も大きく、年収差は月額×12+賞与差で、20代でも概ね数十万円規模に開きやすい傾向が見られました。

年齢階層

企業規模

月額賃金(所定内・千円)

大企業との差(千円)

年間換算差(万円・賞与除く)

備考

20~24歳

大企業

234.0

男女計・所定内給与

中企業

220.9

-13.1

約16万円+賞与差

小企業

214.7

-19.3

約23万円+賞与差

25~29歳

大企業

270.8

男女内・所定内給与

中企業

253.4

-17.4

約21万円+賞与差

小企業

245.6

-25.2

約30万円+賞与差

都道府県別・地域差(東京・大阪・福岡)※20代前半・後半目安

地域

年齢階層

所定内給与(月額・千円)

年間賞与(千円)

年収換算(万円)

出典

東京都

20~24歳

242.5

315.4

322.5万円

厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査 都道府県別・年齢階級別」

25~29歳

281.7

672.0

404.2万円

同上

大阪府

20~24歳

230.7

343.4

310.3万円

同上

25~29歳

266.5

723.7

392.2万円

同上

福岡県

20~24歳

219.4

348.4

297.1万円

同上

25~29歳

244.6

599.1

353.4万円

同上

(年収換算=〔所定内給与×12+年間賞与〕/10)

手取り比較のポイント

東京は給与水準が最も高いが生活費負担も大。福岡は年収が低くても、家賃・物価の安さで可処分所得が相対的に高くなる傾向があります。

「20代で年収400万円」は高い?普通?

国税庁の令和5年分「民間給与実態統計調査」の給与階級別分布からみると、年収400万円は20代では上位ゾーンです。全体分布でも「400万円以上」はおおむね上位3割前後に位置づけられると考えられます(階級別構成比の累積より読み取り)。そのため、「20代で年収400万円」は高いと言えるでしょう。

【30代の平均年収】前半・後半・男女別・中央値比較

30代全体の平均年収(全国平均)

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」 では、年齢階層別の平均年収(給与+賞与を含む)として以下が示されています。

年齢階層

平均年収(男女計)

男性

女性

30~34歳

約431万円

約492万円

約345万円

35~39歳

約466万円

約556万円

約336万円

全国平均では、30代前半:430万円台、30代後半:460万円前後が目安。男性のほうが約150万円高い傾向があり、30代後半で年収500万円を超える層が多くなります。

中央値・偏差値・手取りの目安

「30代の年収中央値」や「偏差値で見た位置づけ」は、公的統計のみでは確認できません。一般的には、平均よりも約10〜15%低い数値(例:30代前半の中央値=約380万円前後)とされますが、これは民間調査に基づく推計となります。

「手取り」は公的統計では算出されませんが、国税庁・総務省の税率表や社会保険料率から一般的な概算が可能です。

  • 年収400万円 → 手取り約 315万円(控除率約21%)
  • 年収500万円 → 手取り約 390万円(控除率約22%)
    (社会保険料・所得税・住民税を考慮した一般モデル)

学歴別・職種別・業界別の年収差

学歴別

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」 により、30代前半〜後半の学歴別の賃金水準が確認可能です。

学歴

年齢階層

所定内給与(月額)

備考(年収換算目安)

高校卒

30~34歳

258.5千円

約310万円+賞与(概算)

専門学校卒

30~34歳

269.7千円

約320万円+賞与

高専・短大卒

30~34歳

259.3千円

約310万円+賞与

大学卒

30~34歳

309.0千円

約370万円+賞与

大学院卒

30~34歳

360.2千円

約430万円+賞与

高校卒

35~39歳

276.8千円

約330万円+賞与

専門学校卒

35~39歳

288.6千円

約345万円+賞与

高専・短大卒

35~39歳

284.1千円

約340万円+賞与

大学卒

35~39歳

354.1千円

約420万円+賞与

大学院卒

35~39歳

439.3千円

約520万円+賞与

公的統計でも明確に「大学院卒 > 大卒 > 高卒」の年収差(約60〜100万円)が確認できます。

職種別

転職・キャリア分析機関によるまとめ では、民間データで、例えば「専門職・コンサルティングファーム」が30代で平均677万円という例もあります。一般的に、ITエンジニア・営業・製造職では年収水準が比較的高めで、事務/販売職では年収が低めになるケースが多いです。 例えば、30代の平均収入分布として「300万円~400万円未満」が約26.5%、「400万円~500万円未満」が約24.4%というデータもあります。

業界別

業界別での傾向としては、金融、メーカー、ITが年収水準の高い産業と言われています。サービス業・小売業は比較的低水準という傾向があります。

都市別・地域差の実態(東京 vs 地方)

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(都道府県別・年齢階級別DB)」 により、地域差を確認できます。

地域

年齢階層

所定内給与(千円)

年間賞与(千円)

年収概算(万円)

出典

東京都

30~34歳

320.4

846.5

469.1万円

厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査 都道府県別・年齢階級別」

35~39歳

366.3

1052.3

544.8万円

同上

大阪府

30~34歳

301.0

874.5

448.7万円

同上

35~39歳

329.6

1043.7

500.0万円

同上

福岡県

30~34歳

268.1

743.7

395.2万円

同上

35~39歳

295.8

845.0

440.5万円

同上

(年収換算=〔所定内給与×12+年間賞与〕/10)

年収水準の序列については、20代と同様に、30代でも東京 > 大阪 > 福岡の序列が明確です。

35〜39歳では、東京都が年収換算544.8万円と、500万円を大きく超える水準に達しています。これは、高度な専門職や管理職が増え始める年齢層で、東京の大企業における賃金水準の高さが強く反映されているためです。

また、35〜39歳で大阪府が500.0万円に到達しているのに対し、福岡県は440.5万円であり、その差は約59.5万円と、30代後半でも地域間の賃金格差が大きく開いていることがわかります。

「30代で年収600万円」はどのくらいすごい?

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は約 460万円 です。同調査の「給与階級別分布」において、男性では「年間給与額 400万円超500万円以下」が構成比 17.5% を占めています。

このデータに基づくと、年収600万円は平均年収(約460万円)を大きく上回る水準であるため、全給与所得者の中でも上位の層にあたるといえます。例えば、400〜500万円の層がすでに約17.5%を占めているため、600万円以上の層はこれよりもさらに少数であることが推察できます。

【比較】20代と30代の年収推移・上昇率

20代と30代の年収推移

年齢階層

月額賃金(所定内給与・千円)

年概算目安(×12・万円)

対前年増減率(%)

20~24歳

224.6

約270万円

+2.8

25~29歳

258.3

約310万円

+2.8

30~34歳

286.0

約343万円

+1.8

35~39歳

214.8

約378万円

+0.7

出典:厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査(全国・産業計)』

第2表「性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差」

(※年換算=月額×12。賞与・各種手当を含まない概算値)

昇給カーブ

20代前半(224.6千円)→30代後半(314.8千円)で、月額約90千円(約+40%)の上昇。年換算では約108万円の上昇幅となり、キャリア初期から中堅層にかけて賃金成長が顕著。この範囲が日本の労働市場における“収入の伸び期”にあたります。

年代別特徴

20代前半(224.6千円):新卒〜入社3年程度、基本給中心。

25〜29歳(258.3千円):昇格・専門スキル反映期。

30〜34歳(286.0千円):管理職補佐や中堅職層へ移行。

35〜39歳(314.8千円):リーダー・課長代理クラスとして安定水準。

賃上げ動向

全年齢で前年を上回っており、特に20代の伸び(+2.8%)が顕著。若年層の賃上げが進む一方で、30代後半では伸び率がやや鈍化(+0.7%)。企業規模や業種によっては、この伸び率がさらに大きくなる傾向もあります。

厚生労働省の公的統計まとめ

厚生労働省の公的統計によると、 20代後半〜30代半ばにかけて、平均月収は約22万円→31万円(約1.4倍)に上昇。 年収換算では 約270万円→約380万円 へと増加しています。つまり、「20代後半〜30代中盤」が日本の平均的な賃金成長のピークゾーンであり、 この期間にスキル形成・昇進・転職などで賃金を上げやすい時期といえます。

業種・企業規模での差

賃金には年齢だけでなく、業種・企業規模・企業のステージによる差も大きく存在します。ここでは代表的な差を表にして整理します。

企業規模別/月額(所定内給与・男女計)

企業規模

月額平均

大企業

約 34.6万円/月

中企業

約 31.1万円/月

小企業

約 29.4万円/月

(該当データ参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」企業規模別にみた賃金

業種別/月額(所定内給与・男女計)一例

業種

月額平均

電気・ガス・熱供給・水道業

約 41.0万円/月

学術研究・専門・技術サービス業

約 39.7万円/月

宿泊業・飲食サービス業

約 25.9万円/月

(該当データ参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」産業別にみた賃金

同じ30代でも、高付加価値業種 × 大企業・サービス系 × 小企業では月々10万円以上、年で120万円以上の差が生じるのが実態です。

企業規模・業種を把握し、自身の立ち位置を「年齢だけ」でなく「業種/企業規模の中での月額・年換算水準」として確認することが重要です。

「昇進・転職・スキル転換」での上昇率シミュレーション

ここでは具体的に「役職昇進」「転職による賃金増」「高付加価値業種へのスキル転換」の3パターンで、上昇率の目安を整理します。

A)昇進(役職による賃金差)

出典:厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査(全国・産業計)』 第7表

区分

月額(千円)

対前年増減率

役職・非役職間賃金格差(非役職=100)

備考

非役職者

291.1

+3.4%

100.0

ベースライン

係長級

370.8

+0.5%

127.4

非役職比 +27.4%

課長級

490.8

+0.8%

168.6

非役職比 +68.6%

部長級

596.0

+1.7%

204.7

非役職比 +104.7%

女性/男性の参考(同表)

  • 男性:部長級 604.1、課長級 500.7、係長級 382.3、非役職 311.9(いずれも千円)
  • 女性:部長級 521.0、課長級 430.8、係長級 335.9、非役職 260.3(いずれも千円)

ポイント

「平均的な30代前半の所定内給与」を仮に非役職のベース(291.1千円)に合わせて考えると、

  • 係長級で +79.7千円/月(年+約96万円)
  • 課長級で +199.7千円/月(年+約240万円)
  • 部長級で +304.9千円/月(年+約366万円)

といった差が“月額×12”の単純年換算でも可視化できます(賞与は別)。

B)転職(賃金増の確率・幅)

出典:厚生労働省『令和5年 雇用動向調査 結果の概況』 第3表「転職入職者の賃金変動状況」

  • 転職入職者のうち 賃金が「増加」37.2%
  • そのうち 「1割以上増加」25.6%

目安のレンジ(参考試算)

非役職ベース 291.1千円(年換算 約349万円)を基準にした場合

  • +10% → 約320.2千円(月)/年+約35万円
  • +20% → 約349.3千円(月)/年+約70万円

C)スキル転換(高付加価値業種・職種への移動)

出典:厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査(全国・産業計)』 第5-1表(男女計・年齢計)

産業

月額(千円)

備考

電気・ガス・熱供給・水道業

410.2

高位水準

学術研究・専門・技術サービス業

396.6

高位水準

宿泊業・飲食サービス業

259.5

高位水準

産業間差の目安

  • 高位(電気・ガス等 410.2) − 低位(宿泊・飲食 259.5) = +150.7千円/月
  • 単純年換算(×12)で +約181万円/年 の差

総括:上昇率シミュレーションまとめ

  • 昇進:係長級 +27.4%、課長級 +68.6%、部長級 +104.7%(非役職=100比)。
  • 転職:+10〜20% の上昇は統計上も十分に観測されるレンジ。
  • スキル転換:産業間で 月+15万円(年+約180万円) 規模の差。

結論:年齢だけでなく 役職/転職タイミング/業種選択 が年収成長を大きく左右します。自身の現在地(役職・産業)を公的統計で把握し、どのレバー(昇進・転職・産業移動)を引くかを設計するのが有効です。

「平均年収はおかしい?」データの裏側を解説

日本のニュースや転職サイトでよく見る「平均年収◯◯万円」という数値。しかし「実際そんなにもらっていない」「平均より低いけど普通なのでは?」という声も多く聞かれます。実はその違和感は、“統計の仕組み”が原因です。ここでは、平均値・中央値・偏差値という3つの観点から、年収データの「本当の見方」を整理します。

平均値は高所得層に引っ張られる

例えば、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、1年間を通じて勤務した給与所得者の平均給与は 460万円 です。 この“平均値”は、すべての給与所得者の給与を合算して人数で割ったものですので、少数の高所得層の影響を受けやすい構造です。このため、「多くの人が平均値に近い収入を得ている」と感じられず、実感とズレを感じる背景となっています。

中央値との乖離で「現実とのズレ」発生

平均値だけでは実態を捉えきれない指標として、「中央値(年収を低い順に並べたときに真ん中に位置する人の年収)」があります。ただし、公的に「年収中央値」の公式数値を提示している調査は、国税庁の該当報告では明確には掲載されていません。したがって、中央値を基にした「平均値との差(例えば約80万円)」といった記述には、推計・加工が含まれている可能性があります。

つまり、実際の“真ん中の生活者”は平均より約80万円少ないということになります。この乖離が、私たちが「平均より低いのにおかしくないか?」と感じる理由です。たとえば、5人で食事をしていて、1人が年収1億円、残り4人が年収400万円だとします。平均は約2,080万円。しかし現実的には「1人を除いて、残り4人は全員400万円台」です。平均値だけを見ると全員リッチに見えるのが、統計のトリックです。

“偏差値年収”で自分の立ち位置を把握する

自分の年収が社会全体の中でどのあたりにあるかを示す指標として、「偏差値年収」が考えられます。偏差値50を中央値相当としたときに、自分の年収がどの偏差値に相当するかを出すことで“平均以上/未満”の理解が深まります。この“偏差値年収”を用いた記述(例:年収1000万円が上位10%など)については、国税庁の統計には直接掲載が無いため、あくまで参考として用いるべきです。

【20〜30代向け】年収を上げる方法

20〜30代は、キャリアの方向性を決める最も重要な時期です。「会社に勤めているだけでは上がらない」と感じる人も多いですが、30代前半〜後半は年収の伸び幅が最も大きいタイミングです。ここでは、現実的に年収を上げるための4つの戦略を解説します。

転職・スキルアップ・資格取得の活用

最も直接的に年収を上げる方法は「転職」と「スキルアップ」です。厚生労働省の「雇用動向調査(令和5年)」によると、転職によって賃金が増加した人は37.2% にのぼります。特に20〜30代では、経験の浅さよりも「将来の伸び代」や「即戦力スキル」が評価されやすいため、転職によって給与水準を上げやすい層です。

また、資格やスキルの取得も効果的です。

たとえば、

  • IT・デジタル系:基本情報技術者、AWS、Python実務経験
  • 会計・ファイナンス系:日商簿記、FP、証券外務員
  • マネジメント系:中小企業診断士、PMP

などは、専門性の裏づけとなり、昇進・転職の際に評価が上がりやすくなります。

高収入業界へのキャリアシフト

厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査(全国・産業計)』によると、産業別の平均賃金には大きな格差が存在します。 男女計の平均で見ると、「電気・ガス・熱供給・水道業」が月額約41万円(410.2千円)と最も高く、次いで「学術研究・専門・技術サービス業」が約39.7万円(396.6千円)。 一方、「宿泊業・飲食サービス業」は約25.9万円(259.5千円)と最も低い水準でした。

つまり、同じフルタイム労働でも業種によって月収で15万円以上、年換算で約180万円近い差が生じる構造です。 このため、キャリアを通じて「高付加価値産業」へシフトすることは、年収アップを実現する有効な戦略といえます。

その他、IT・通信・コンサルティング・金融といった産業は、専門性・生産性の高さが賃金に直結する傾向にあります。 また、近年は未経験でも20〜30代のポテンシャル採用が活発であり、プログラミング・データ分析・マーケティング・ファイナンスリテラシーなどのスキルを習得することで、業界をまたいだキャリアチェンジも可能です。

副業・資産形成(NISA・投資信託など)で実質年収を上げる

年収を「上げる」とは、給与だけでなく可処分所得を増やすことも含まれます。 近年は副業や投資を組み合わせて、実質的な年収を上げる人が増えています。

金融庁の公表によると、新しいNISA制度(2024年開始)では「つみたて投資枠」「成長投資枠」を組み合わせ、最大1,800万円まで非課税で投資可能です。 長期・分散・積立による資産形成は、給与の変動に左右されない安定的な“第二の収入源”となります。

副業では、Webライティング・デザイン・動画編集・プログラミングなど、リモートでもできるスキルが人気です。 本業とのシナジーを意識しながら、「副業=実務スキルの実験場」として捉えると、将来的なキャリアアップにもつながります。

目標年収別の行動プラン例

目標

現状想定

行動プラン

期間目安

400→500万円

一般職/販売/事務

転職+資格(簿記・TOEICなど)/副業スタート

約1〜2年

500→600万円

営業・IT中堅職

昇進・役職登用/専門資格(FP・IT)/NISA積立

約2〜3年

600→800万円

管理職/専門職

高収入業界へ転職/MBA・英語力強化

約3〜5年

800→1,000万円以上

リーダー/独立志向

コンサル・経営層転身/投資・不労所得設計

約5〜10年

キャリアの黄金ルールとして、20代:「スキルを磨く」、30代:「市場価値を上げる」、40代以降:「仕組みで稼ぐ」、この流れを意識するだけで、将来の可処分所得は2倍以上変わります。

また、タイミングとして、年収を上げたい転職は、企業の人事制度改定や賞与支給後(6月・12月)を狙うのが効果的です。予算や評価がリセットされる直前のタイミングで転職活動を始めると、交渉余地が広がります。

20代・30代の平均年収に関するよくある質問

Q1. 「20代の平均年収って手取りでいくら?」

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」第14図(年齢階層別の平均年収)によると、20〜24歳の平均給与は267万円、25〜29歳は394万円 。 社会保険料や税金を差し引くと、手取りは概ね20代前半:17〜19万円/月、20代後半:26〜28万円/月が目安です。

Q2. 「30歳で年収400万円は低い?」

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳の平均年収は約431万円、35〜39歳の平均年収は約466万円 です。したがって年収400万円は全国平均より少々低い程度であり、特別に低いわけではありません。業種や地域によって差があり、製造業やIT業ではやや高め、サービス業では平均を下回る傾向です。

Q3. 「年収500万円はどのくらい上位?」

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」で は、年収500万円以上の給与所得者は全体の約30%です。そのため、年収500万円は全体の中で上位3割程度(やや高め)に位置します。

Q4. 「ボーナスは平均に含まれる?」

国税庁の年収データは「給与+賞与」を含む年間支給額の合計です。月収ベースでの比較をする際は、ボーナス分を12で割って「月平均換算」するのが一般的となっています。

Q5. 「大卒・高卒でどのくらい差がある?」

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」 によると、たとえば30代前半の所定内給与は高卒が25.8万円/月、大学卒が30.9万円/月で、月間約5万円・年間約60万円の差があります。

Q6. 「地方と都心ではどれくらい違う?」

概ねですが、東京都の平均給与は全国平均より約1〜2割高く、20〜30代でも年収で50〜90万円の差があります。ただし、家賃や物価を考慮すると「可処分所得(実際の使えるお金)」の差は小さくなります。

Q7. 「男女の平均年収差はいつ埋まる?」

男女差は依然として存在し、国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」では男性約569万円・女性約316万円 と約1.8倍の開きがあります。ただし、若年層(20〜30代)では差が縮小傾向にあり、企業の女性登用推進や職種構成の変化により今後さらに差は減少すると見られます。

Q8. 「 AIでなくなる仕事・伸びる仕事と年収の関係は?」

AIや自動化が進む中で、単純作業型の職種(事務、販売、一般サポート職)は減少傾向です。一方で、AI・データ分析・ITエンジニア・企画・研究開発など、創造的・分析的スキルが必要な仕事は年収が上昇傾向にあります。厚生労働省の「職業情報提供サイト(jobtag)」でも、こうした高付加価値職種が「将来性が高い職業」として示されています。

20代・30代で、より良い年収を目指した転職は株式会社ヴィジョナリーへご相談を

平均年収や中央値の数値は、あくまで「他人との比較」ではなく、これからの自分をどう伸ばすかを考えるための指針です。まずは「今の自分がどの位置にいるのか(=年収偏差値)」を把握し、次にどんな経験・スキルを積めばワンランク上のキャリアに届くのかを整理しましょう。

20代は「基礎を築く時期」。30代は「それを伸ばして形にする時期」。この2つのステップを意識できる人ほど、年収の上昇カーブを描きやすくなります。

株式会社ヴィジョナリーでは、20代・30代の年収アップにつながる転職支援、キャリア形成・スキル棚卸しの個別相談、非公開求人の紹介(IT・クリエイティブ・コンサル系など)を通じて、あなたの「次のステージ」への一歩をサポートします。

平均やデータを見るだけではなく、“あなた自身の市場価値”を一緒に可視化していきましょう。

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