ITエンジニアとは?仕事内容・職種・年収・必要スキルをわかりやすく解説

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IT業界の成長とともに、エンジニアという職種が注目を集めていますが、「ITエンジニアとは何か」を明確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。

この記事では、ITエンジニアの基本的な定義や職種の種類、実際の仕事内容、必要なスキル、将来性、年収、目指し方までを、初心者でもわかりやすく徹底解説し、「ITエンジニアってどんな仕事?」「文系でもなれるの?」「年収は高いの?」など、気になるポイントをお伝えしていきます。

また、「ITインフラエンジニアとは?」「Unityエンジニアって何をするの?」「リバースエンジニアリングとは?」といった関連キーワードや専門用語についても詳しくご紹介。これからITエンジニアを目指す方、転職を考えている方にとって、実践的な第一歩となる情報を網羅しています。

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ITエンジニアとは?わかりやすく基礎から解説

ITエンジニアとは簡単に言うと?

情報技術を使って課題を解決するプロフェッショナル

ITエンジニアは、情報技術(IT)を活用して企業や社会の課題を解決する専門職です。​システムの設計・開発・運用から、ネットワークやインフラの構築、さらにはデータ分析やセキュリティ対策まで、幅広い業務を担います。​単なるプログラミングだけでなく、技術を通じて新しい価値を生み出し、社会に貢献することが求められます。

モノを作るだけじゃない仕事

ITエンジニアの仕事は、ソフトウェアやシステムを開発するだけではありません。クライアントの要望を理解し、最適な解決策を提案・実装することが重要です。また、開発後の運用・保守や、ユーザーからのフィードバックをもとにした改善など、継続的なサポートも含まれます。

エンジニアとは IT業界でどう位置づけられる職種か

プログラマーとの違い

プログラマーは、主に設計書に基づいてコードを書くことに特化しています。一方、エンジニア(特にシステムエンジニア)は、要件定義から設計、開発、テスト、運用まで、システム開発の全工程に関与します。つまり、エンジニアはプロジェクト全体を俯瞰し、技術的な側面だけでなく、ビジネス的な視点も持って業務を遂行する職種です。​

エンジニアリングとは ITでどう使われるか

エンジニアリングとは、技術的な知識と経験を活用して、効率的かつ効果的なシステムやプロセスを設計・構築することです。​IT業界では、システムエンジニアリングやソフトウェアエンジニアリングなど、特定の分野に特化したエンジニアリングが行われています。​これにより、複雑な問題を解決し、高品質な製品やサービスを提供することが可能となります。

ITエンジニアのやりがい、将来性、注目される理由

ITエンジニアとしてのやりがいとは?

  • 自己成長の実感:新しい技術やツールを学び、それを業務に活用することで、自分の成長を実感できます。​
  • 社会への貢献:開発したシステムやアプリケーションが多くの人々に利用され、社会に貢献していることを実感できます。​
  • 高い給与水準:専門的なスキルを持つITエンジニアは、高い給与を得ることができる職種としても知られています。

AI・IoT分野での活躍の可能性

AIやIoTなどの先端技術の発展により、これらの分野に精通したITエンジニアの需要が急増しています。​特に、AIエンジニアIoTエンジニアクラウドエンジニアなどの職種は、今後ますます重要性を増すと予想されています。

IT人材不足による需要の高まり

経済産業省の調査によれば、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。​このような背景から、ITエンジニアの需要は今後さらに高まると考えられています。

ITエンジニアは何をする人?仕事内容を職種別に紹介

職種一覧|ITエンジニアとはどんな仕事か

システムエンジニア(SE)

  • 主な業務:クライアントの要望をもとに、システムの要件定義、設計、開発、テスト、導入、運用までを一貫して担当します。
  • 必要なスキル:プログラミング知識、論理的思考力、コミュニケーション能力。
  • 特徴:プロジェクト全体を管理し、他のエンジニアや関係者との調整役も担います。​

プログラマー

  • 主な業務:​設計書に基づき、プログラミング言語を用いてソフトウェアの開発やテストを行います。
  • 必要なスキル:​特定のプログラミング言語(例:Java、Python、C++)の習熟度。
  • 特徴:​コードの品質や効率性が求められ、バグの修正や機能追加も担当します。

Webエンジニア

  • 主な業務:​WebサイトやWebアプリケーションの設計・開発・保守を行います。
  • 必要なスキル:​HTML、CSS、JavaScript、フレームワーク(例:React、Vue.js)、サーバーサイド言語(例:PHP、Ruby)。
  • 特徴:​ユーザーインターフェースの設計やユーザー体験の向上にも関与します。

アプリエンジニア

  • 主な業務:​スマートフォンやタブレット向けのアプリケーションの開発・保守を担当します。
  • 必要なスキル:​Swift(iOS)、Kotlin(Android)、UI/UXデザインの知識。
  • 特徴:​各プラットフォームの特性を理解し、ユーザーにとって使いやすいアプリを開発します。

Unityエンジニア

  • 主な業務:​ゲームやVR/ARコンテンツの開発において、Unityエンジンを使用してプログラミングやデザインを行います。
  • 必要なスキル:​C#、3Dモデリング、物理エンジンの理解。
  • 特徴:​インタラクティブなコンテンツ制作において、技術と創造性の両方が求められます。

ITサポートエンジニア

  • 主な業務:​社内外のITシステムやハードウェアのトラブルシューティング、ユーザーサポートを行います。
  • 必要なスキル:​基本的なIT知識、コミュニケーション能力、問題解決能力。
  • 特徴:​迅速な対応と的確なサポートで、業務の円滑な運用を支えます。

ITソリューションエンジニア

  • 主な業務:​クライアントの課題を解決するために、最適なITソリューションの提案・導入・サポートを行います。
  • 必要なスキル:​IT全般の知識、提案力、プロジェクトマネジメント能力。
  • 特徴:​技術とビジネスの橋渡し役として、顧客満足度の向上に貢献します。

インフラ系ITエンジニアとは

インフラ系ITエンジニアは、ITシステムの基盤となるインフラストラクチャーの設計・構築・運用・保守を担当します。以下に主要な職種を紹介します。​

サーバーエンジニア

  • 主な業務:サーバーの設計・構築・運用・監視を行い、システムの安定稼働を支えます。
  • 必要なスキル:Linux/Windowsサーバーの知識、仮想化技術(例:VMware)、セキュリティ対策。​

ネットワークエンジニア

  • 主な業務:ネットワークの設計・構築・運用・保守を行い、通信インフラの安定性とセキュリティを確保します。
  • 必要なスキル:ルーターやスイッチの設定、プロトコル(例:TCP/IP)の理解、トラブルシューティング能力。​

クラウドエンジニア

  • 主な業務:AWS、Azure、Google Cloudなどのクラウドサービスを活用したシステムの設計・構築・運用を行います。
  • 必要なスキル:クラウドプラットフォームの知識、インフラ自動化ツール(例:Terraform、Ansible)の利用経験。​

リバースエンジニアリングとは?IT業界での応用

リバースエンジニアリングとは何か

リバースエンジニアリング(逆解析)とは、既存の製品やソフトウェアを分解・解析し、その構造や動作原理を明らかにする技術です。​通常の開発プロセスとは逆の手順を踏むことで、設計図や仕様書がない場合でも、製品の仕組みを理解することが可能です。

IT業界での応用例

  1. セキュリティ分野
    マルウェアやランサムウェアの解析において、リバースエンジニアリングは不可欠です。​バイナリコードを解析することで、悪意のあるコードの動作や感染経路、脆弱性を特定し、適切な対策を講じることができます。​
  2. ソフトウェア保守・改修
    古いシステムやドキュメントが失われたソフトウェアの保守・改修時に、リバースエンジニアリングを活用してコードの構造や機能を把握し、必要な変更や改善を行います。​ 
  3. 競合製品の分析
    他社製品の機能や設計を解析することで、自社製品の改善点を見つけたり、新たなアイデアを得たりすることができます。ただし、知的財産権の侵害にならないよう、法的な注意が必要です。

仕組みを読み解く技術

リバースエンジニアリングでは、以下のような技術が用いられます。​

  • 逆アセンブル(ディスアセンブル)
    バイナリコードをアセンブリ言語に変換し、プログラムの動作を解析します。​
  • 逆コンパイル(デコンパイル)
    バイナリコードを高水準言語に変換し、ソースコードの構造やロジックを理解します。​
  • バイナリ解析
    ​バイナリファイルを直接解析し、プログラムの挙動やデータ構造を明らかにします。

セキュリティやソフト解析で必要なスキル

リバースエンジニアリングを行うには、以下のスキルが求められます。

  • アセンブリ言語の理解:​低レベルのコードを読み解く能力。​
  • プログラミングスキル:​CやC++などの言語に精通していること。​
  • セキュリティ知識:​脆弱性や攻撃手法に関する深い理解。​
  • 解析ツールの使用経験:​IDA Pro、Ghidra、OllyDbgなどのツールを使いこなす能力。​
  • 法的知識:​知的財産権や著作権法に関する基本的な理解。

リバースエンジニアリングは、セキュリティ対策やソフトウェアの保守・改修、製品開発など、IT業界で幅広く活用される技術です。​適切なスキルと知識を持つことで、より安全で高品質な製品やサービスの提供が可能になります。

初級ITエンジニアとは?未経験・文系から目指す方法

初級ITエンジニアの仕事とキャリアパス

初級ITエンジニアとは、IT業界での実務経験が浅く、基本的な技術や知識を習得中のエンジニアを指します。未経験や文系出身でも、適切な学習と経験を積むことで、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。​

まずはテスター・保守・運用から

未経験者が最初に就くことが多い職種には、以下のようなものがあります。

  • テスター
    ソフトウェアやシステムが仕様通りに動作するかを確認し、バグや不具合を報告します。​
  • 運用・保守エンジニア
    既存のシステムやネットワークの監視、障害対応、定期的なメンテナンスを行います。​

これらの職種は、ITシステムの基礎的な理解や問題解決能力を養うのに適しており、キャリアの第一歩として最適です。​

スキルアップでキャリアが広がる

初級エンジニアとしての経験を積んだ後、以下のようなキャリアパスが考えられます。

  • 開発エンジニア
    プログラミングスキルを習得し、ソフトウェアやアプリケーションの開発に携わります。​
  • インフラエンジニア
    サーバーやネットワークの設計・構築・運用を担当します。​
  • プロジェクトマネージャー
    ​プロジェクトの進行管理やチームの統括を行います。

継続的な学習と実務経験を通じて、専門性を高めることで、より高度な職種へのステップアップが可能です。

ITエンジニアとは?わかりやすく理解するための学習法

独学 vs スクール

ITエンジニアを目指す際の学習方法として、独学とスクールの利用があります。

  • 独学
    オンライン教材や書籍を活用して、自分のペースで学習できます。​費用を抑えられる反面、モチベーションの維持や疑問点の解消が難しい場合があります。​
  • スクール
    ​体系的なカリキュラムとサポート体制が整っており、短期間で効率的にスキルを習得できます。​例えば、TECH CAMPやDMM WEBCAMPでは、未経験者向けのコースが充実しており、実践的なスキルを身につけることが可能です。

Pythonではじめる機械学習

機械学習の学習を始めるには、Pythonの習得が推奨されます。​Pythonは、豊富なライブラリとシンプルな文法で、データ分析や機械学習に適しています。

機械学習において重要なステップの一つが「特徴量エンジニアリング」です。​これは、モデルの性能を向上させるために、データから有用な特徴量を作成・選択するプロセスです。​Pythonを使って特徴量エンジニアリングを学ぶことで、より精度の高いモデル構築が可能になります。

ITエンジニアに必要なスキルと使用言語

​ITエンジニアとして活躍するためには、プログラミング言語やツールの習得だけでなく、論理的思考力や設計力などの総合的なスキルが求められます。以下では、ITエンジニアに必要なスキルと使用言語、エンジニアリングにおける重要な能力について詳しく解説します。​

ITエンジニア業界でよく使われる言語・ツール

プログラミング言語

  • Python
    データ分析や機械学習、Web開発など幅広い分野で使用される汎用性の高い言語です。​
  • JAVA
    大規模なシステム開発やAndroidアプリ開発で広く利用されています。​
  • JavaScript
    Webサイトの動的な挙動を実現するための主要な言語で、フロントエンド開発に欠かせません。​
  • HTML/CSS
    Webページの構造やデザインを定義するための基本的なマークアップ言語です。​
  • Go
    Googleが開発した、シンプルで高速な並行処理を得意とする静的型付けのコンパイル型言語です。
  • TypeScript
    Microsoftが開発した、JavaScriptに静的型付けとクラス構文を追加したスーパーセット言語のことです。

ツール

  • GitHub
    ソースコードのバージョン管理や共同開発を行うためのプラットフォームで、Gitをベースにしています。​
  • Linux
    多くのサーバーや開発環境で使用されるオペレーティングシステムで、コマンドライン操作の習得が重要です。​
  • Visual Studio Code(VSCode)
    Microsoftが提供する軽量で拡張性の高いコードエディタで、多くのプログラミング言語に対応しています。

技術領域

クラウドコンピューティング

クラウドエンジニアは、以下のスキルと知識が求められます。

  • クラウドサービスの理解
    AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどの主要なクラウドプロバイダーのサービスに精通することが重要です。
  • プログラミングスキル
    Python、Java、Goなどの言語を使用して、クラウドベースのアプリケーションやインフラストラクチャーを構築・管理します。
  • DevOpsと自動化ツールの使用
    Docker、Kubernetes、Terraformなどのツールを活用して、継続的なデプロイメントとインフラの自動化を実現します。
  • ネットワークとセキュリティの知識
    仮想ネットワーク、ファイアウォール、ID管理など、クラウド環境におけるセキュリティ対策が必要です。

人工知能(AI)と機械学習(ML)

AI/MLエンジニアには、以下のスキルが求められます。

  • プログラミング言語の習得
    PythonやRなど、AI/MLの開発に適した言語に精通することが重要です。
  • 数学と統計の知識
    線形代数、確率論、統計学などの基礎知識が、モデルの理解と開発に役立ちます。
  • 機械学習フレームワークの使用
    TensorFlow、PyTorch、scikit-learnなどのフレームワークを活用して、モデルの構築とトレーニングを行います。
  • データ処理と分析
    大量のデータを前処理し、分析する能力が必要です。
  • クラウドプラットフォームの利用
    AI/MLモデルのデプロイメントやスケーリングには、クラウドサービスの知識が役立ちます。

セキュリティ

セキュリティエンジニアは、以下のスキルと知識が求められます。

  • セキュアコーディング
    脆弱性を防ぐための安全なコーディング手法に精通することが重要です。
  • プログラミング言語の習得
    Python、C/C++、Javaなど、セキュリティ関連のツールやスクリプトの開発に使用される言語に精通することが求められます。
  • ネットワークとシステムのセキュリティ
    ファイアウォール、侵入検知システム、暗号化技術などのセキュリティ対策に関する知識が必要です。
  • 脆弱性評価とペネトレーションテスト
    システムの脆弱性を評価し、実際に攻撃をシミュレーションすることで、セキュリティの強化を図ります。
  • セキュリティフレームワークと規制の理解
    ISO 27001、NIST、GDPRなどのセキュリティ標準や規制に関する知識が求められます。

ソフトスキル

  • コミュニケーション能力
    チームメンバーやクライアントとの円滑な情報共有や意思疎通を図る能力です。 技術的な内容を分かりやすく伝える力や、相手の意見を傾聴する姿勢が求められます。
  • 問題解決能力
    予期せぬトラブルや課題に直面した際に、冷静に状況を分析し、最適な解決策を導き出す能力です。論理的思考力や柔軟な発想が重要となります。
  • チームワーク
    多様なバックグラウンドを持つメンバーと協力し、共通の目標に向かって取り組む能力です。相互理解や信頼関係の構築が成功の鍵となります。
  • 自己管理能力
    タスクの優先順位を適切に判断し、効率的に業務を遂行する能力です。 時間管理やストレスコントロールも含まれます。
  • 学習意欲と適応力
    急速に進化するIT業界において、新しい技術や知識を積極的に学び、変化に柔軟に対応する姿勢が求められます。
  • リーダーシップ
    プロジェクトやチームを牽引し、メンバーを励ましながら目標達成に導く能力です。 責任感や決断力が重要となります。
  • プレゼンテーション能力
    自分の考えや成果を効果的に伝える能力です。 視覚的な資料作成や話し方の工夫が、相手の理解を深めます。

ITエンジニアリングとは:論理的思考力・設計力・保守力

ITエンジニアリングは、単にコードを書くことだけでなく、システム全体の設計や運用、保守までを含む包括的なプロセスです。以下のスキルが特に重要とされています。​

論理的思考力

複雑な問題を分解し、筋道を立てて解決策を導き出す能力です。​システム開発やトラブルシューティングの際に不可欠なスキルです。​

設計力

ユーザーの要件を満たすシステムを構築するための設計能力です。​拡張性や保守性を考慮したアーキテクチャの設計が求められます。​

保守力

システムの安定運用を維持し、障害発生時には迅速に対応する能力です。​ログの分析や定期的なメンテナンス作業も含まれます。

ITエンジニアの年収事情とキャリアの広がり

​ITエンジニアは、専門性や経験、企業規模、使用するプログラミング言語などによって年収に大きな差が生じます。​また、キャリアパスも多様で、技術を極めるスペシャリストや、チームを牽引するマネジメント職など、さまざまな方向性があります。以下では、最新の年収事情とキャリアの広がりについて詳しく解説します。​

ITエンジニアとは年収どのくらい? 

職種ごとの平均年収は以下の通りです。

職種別平均年収

職種

平均年収(万円)

備考

システムエンジニア(SE)

約684万円

基盤系SE。受託開発の業務系SEは約557万円

プログラマー

約557万円

システムエンジニアの詳細設計をもとにプログラムを行う

Webエンジニア

約557万円

Webサービスをチームで連携して運用する

アプリエンジニア

約557万円

スマートフォンアプリをチームで開発する

Unityエンジニア

約551万円

ゲーム開発を対応するエンジニア

ITサポートエンジニア

約558万円

システムのトラブルなどを対処・サポートする

ITソリューションエンジニア

約684万円

IT技術を活用して顧客の課題を解決する専門家

出典:職業情報サイト「job tag」

年齢別平均年収

年齢が上がるにつれて平均年収も増加する傾向があります。​特に、30代後半からはマネジメント能力が評価され、年収アップにつながることが多いです。

年齢層

平均年収(万円)

20代前半

約350〜400万円

20代後半

約400〜450万円

30代前半

約450〜500万円

30代後半

約500〜550万円

40代前半

約550〜600万円

40代後半

約600〜650万円

50代以上

約650〜700万円

企業規模別平均年収

企業の規模によっても年収に差が見られます。​一般的に、大企業ほど給与水準が高い傾向にあります。

企業規模(従業員数)

平均年収(万円)

1,000人以上

約650万円

100〜999人

約600万円

10〜99人

約550万円

IT系エンジニアとはどんなキャリアを築けるか?

ITエンジニアは、スキルや志向に応じて多様なキャリアパスを選択できます。

マネジメント(PM/PL)コース

プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)として、プロジェクトの進行管理やチームの統括を行います。​マネジメント能力やコミュニケーションスキルが求められ、年収も高くなる傾向があります。

スペシャリスト(フルスタック・AI・セキュリティ)

特定の技術分野に特化し、専門性を高めるキャリアパスです。​フルスタックエンジニアは、フロントエンドからバックエンドまで幅広い技術を扱い、AIエンジニアやセキュリティエンジニアは、それぞれの分野で高度な知識とスキルを持ちます。​専門性が高まるほど、希少価値が上がり、年収も増加する傾向にあります。

ITエンジニアを目指すには?学び方と実践ステップ

​未経験からITエンジニアを目指すには、段階的な学習と実践的な経験が重要です。​以下では、効果的な学習ロードマップと転職活動のポイントを解説します。

未経験からの学習ロードマップ

  1. 基礎から始める:HTML/CSS
    Webページの構造を理解し、見た目を整えるための基本言語です。​まずは簡単なWebサイトを作成し、実践的に学びましょう。​
  2. 動的な動きを加える:JavaScript
    ユーザーの操作に応じて動的に変化するWebページを作るために必要な言語です。​基礎文法を学び、簡単なアニメーションやイベント処理を実装してみましょう。​
  3. 効率的な開発:フレームワークの習得
    ReactやVue.jsなどのフレームワークを学ぶことで、開発効率が向上します。​公式ドキュメントやチュートリアルを活用して、実際にアプリケーションを作成してみましょう。​
  4. データ分析の基礎:Pythonで機械学習入門
    Pythonはデータ分析や機械学習に適した言語です。​特に、scikit-learnなどのライブラリを使って、特徴量エンジニアリングの基礎を学ぶことができます。​これは、データから有用な情報を抽出し、モデルの精度を向上させるための重要なステップです。

転職活動のポイント

ポートフォリオの作成

自身のスキルや実績を示すために、ポートフォリオを作成しましょう。​GitHubにコードを公開したり、実際に動作するWebアプリケーションをデプロイすることで、採用担当者に具体的な成果をアピールできます。​また、制作物の目的や使用技術、工夫した点などを明記すると効果的です。

エージェントの活用

転職エージェントを利用することで、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、非公開求人の紹介など、手厚いサポートを受けることができます。​特に未経験からの転職では、エージェントのアドバイスが大きな助けとなります。

関連用語を一気に理解|エンジニア用語辞典

ITサポートエンジニアとは

ITサポートエンジニアは、企業が提供するサービスやシステムに関する問い合わせに対応するエンジニアです。担当するシステムや製品の数が多い場合には、特定の製品ごとに担当が分かれることもあります。その場合は、自分の任された製品の知識をインプットし、さらにITの基本的な知識を活用して顧客の質問を解消します。

システムエンジニアほど開発に寄った知識は必要ありませんが、もちろんITに関する技術は必要です。また、顧客からの生の声を吸い上げ、製品開発部門へフィードバックすることで、改善につなげていく取り組みを行っている企業も多くあります。顧客と直接やり取りをし、要望に応えていくサポートエンジニアには、そうした顧客と企業との橋渡しをする役割もあります。

ITインフラエンジニアとは

ITインフラエンジニアは、IT基盤の設計・構築・運用・保守を手がけます。​担当によって扱う技術領域はサーバーやネットワーク、セキュリティなどさまざまですが、いずれの仕事も「上流工程(要件定義・設計・構築)」と「下流工程(運用・保守・監視)」に分かれます。​

多くの場合は下流工程からスタートし、少しずつ上流工程の経験を積みながら、インフラエンジニアとしての専門性を高めていくことになります。

ITソリューションエンジニアとは

ITソリューションエンジニアは、主にIT分野で顧客の課題を特定して適切な技術を用いた課題の解決方法を提案し、実際に解決まで行うITの専門家です。​

IT技術で課題解決を行う、いわゆるITソリューションを遂行するスペシャリストといえるでしょう。​ソリューションエンジニアは、顧客へのコンサルティングからシステム開発まで幅広く対応します。

リエンジニアリングとは ITでどう使う?

リエンジニアリングは、企業の核となる業務プロセスを根本から見直し、効率的に再構築する手法です。このプロセスは、業務のスピードを向上させ、コストを削減し、競争力を強化する可能性を秘めています。

しかし、リエンジニアリングの実施は容易ではありません。組織の構造や文化、そして経営者の役割まで、多岐にわたる要素に影響を及ぼす可能性があるのです。

ITエンジニアが転職活動するなら株式会社ヴィジョナリー

IT・Web・ゲーム業界に特化した人材サービスを提供する株式会社ヴィジョナリーは、非公開求人を含む豊富な案件を取り扱っております。

求職者と企業の両方を担当することで、マッチングの精度を高め、過去の選考や人事へのヒアリングをもとに効果的な面接対策を行い、内定率を上げるだけでなく、内定獲得後の条件交渉もサポートしています。また、IT・Web部門での受賞歴もあり、信頼性の高い転職支援を提供しております。

転職を検討しているITエンジニアの方は、ぜひ株式会社ヴィジョナリーのサービスをご活用いただき、理想のキャリアを実現してください。

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